2016年10月14日金曜日

コンサート作り ~衣裳編~

私たち演奏者は毎回ドレスを着ています。
それは、全部自前(笑)です。
毎年、開催時期やテーマに合わせて配色を3人で相談。
ピアニストは毎回、黒またはシックな色を選び、
バイオリニストと歌手の二人は華やかな色を着ています。
演奏と同じく、この衣裳も楽しみにして来て下さるお客さまがいらっしゃるので、
私たちもとても気を使うところです。
 
「ドレス」って日本の日常生活ではなかなか着る機会のないものですね。
気軽に購入できる価格で、デパートなどには並んでいません。
それでも、最近はインターネットで購入することができるようになり、
コストダウンと共に、デザインも選べるようになってきました。
アメリカでは普段からパーティーが盛んに開催されるので、
日常、ドレスを着る機会が多いのでしょう。
とてもたくさんの種類、サイズがあり、お手頃価格から高級品まで、
普通のショッピングセンターやアウトレットモールにもたくさんあります。
娘たちのピアノの発表会やコンクールで着るドレスも、
本当に安く手に入れることができます。
でも、質を求めてはいけません(笑)
そして
普段からドレスを目にしているので、これだ!というものに出会ったときは即購入します。
だから、ピアニストの衣裳が大抵一番始めに決まります^^;
アメリカでの買い物はドレスに限らず、
「欲しい」と思ったらその時に手に入れないと、
次に行った時には無い、ということが多々あります。
そして、基本的に「取り寄せ」などには対応してくれない店が多いです。
店の在庫に無ければ無い。あきらめてください・・・
 
話がそれました・・・^^;
 
演奏者3人は舞台上で色がぶつからないか、テーマと合っているか、
などを考えながら衣裳を決めています。
 
なみちゃんのお洋服はいつもテーマに合わせて、
たまうさcom. さんが製作しています。
いつも着ているかわいいお洋服、靴まで、全部オーダーメイドなんですよ~♪
 
そして、鎌倉楽堂のスタッフはいつも、上下黒で揃えています。
首からスタッフ証を下げています。
何か分からない事や困ったことがあったら、
上下黒の洋服、首からスタッフ証を下げた人を探して、助けを求めてください。
いつでも優しく対応いたします♪
 


第6回みんなのクラシックコンサート

コンサート情報のページを更新しました。

今年もチラシが完成!
どこかで見かけたら、是非お手に取ってご覧ください♪
鎌倉芸術館や市役所、市内の各生涯学習センターなどに置いてあります。

 

 

2016年9月22日木曜日

日常の大切さ

しばらく放ったらかしに (したつもりはないのですが・・・) なっていたブログ。
久しぶりに更新します。
 
前回の更新から半年以上・・・
その間、いろいろな事がありました。
熊本の大地震はじめ、日本・世界各地においての自然災害。
ブリュッセル(ベルギー)やイスタンブール(トルコ)の空港や、
世界で毎日のように起きているテロ。
困難な病気と闘っている女性。
 
そんなニュースを聞くたびに、
「 日 常 の 大 切 さ 」
を実感させられています。
 
朝起きて、家族で朝ごはんを食べ、
「いってらっしゃい!」 「行ってきます!」
と、元気に家を出て・・・
「ただいま」 「お帰り」
と、また家に家族が帰ってくる。
夕食を食べて、それぞれが自分の時間を過ごし、
「おやすみ」
と、眠りにつく。
 
そんな、なんてことない日常が実はかけがえのないもので、何より愛おしいこと。
日常が過ごせなくなって初めて、その大切さをかみしめる。
 
私ごとですがつい最近、肺炎になり、
療養中の10日間ほどは、家族との時間の過ごし方が変わりました。
色々な所で家族に迷惑をかけ、友人にも助けてもらいながら、
ようやく完治までこぎつけました。
療養中は、家族にご飯を作ってあげることもできず、
子どもたちを迎えに行くこともできず、
帰ってきても、「お帰り!」と抱きしめることもできず、
何もできない日々・・・
歯がゆい時を過ごしました。
 
こんなちっぽけな経験でさえ、日常を愛おしく大切に思う。
 
だから、毎日を大切に、丁寧に。
今できることは、今やってしまおう。
今を元気に過ごせていることに感謝して。
 
この気持の持続が難しいのですが・・・(苦笑)


2016年9月21日水曜日

訂正

 
コンサート情報のページで告知していた
第6回みんなのクラシックコンサートの大切な部分に誤りがありました。
正しくは
 
 
第6回みんなのクラシックコンサート
2016年12月24日(土) 15時開演
 
です。
みなさんのご予定をご確認ください。
もうすぐチケット発売になります。
 
 


2016年3月11日金曜日

5年

東日本大震災から5年。
あの時生まれた赤ちゃんが、5歳。
時の経つのは早いです。
 
私たちはそれぞれの場所であの恐ろしい大震災を経験し、
今もその記憶を留めています。
 
『あの時はどこにいた?どうだった?』
 
そんな話をするたびに、
恐ろしかった記憶が鮮明に呼び起こされ、
あらためて、自分や家族が無事だったことに感謝。
同時に、平穏な日常が続くことを祈らずにはいられません。

震災では
15,894人の尊い命が奪われ、6,152人の方が負傷。
今も2,561人の方が行方不明のままです。
(Wikipediaより)
そして、たくさんの方が今も避難生活を強いられています。

震災に続き起きた福島第1原子力発電所の事故。
廃炉には40年もの時がかかるそうです。
原子力発電所の再稼働の是非も、
自分のこととして考え、議論していく必要のある問題です。


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犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、
今も不自由な生活をされている被災者と被災地の
一日も早い復興をお祈りいたします。


鎌倉楽堂はこれからも募金活動を続けて行きます。

 
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2016年3月9日水曜日

LOVE TO NIPPON

ロサンゼルス時間の3月6日(日)、
ロサンゼルス市内の警察署内において、
東日本大震災追悼式 LOVE TO NIPPON
が開催されました。
 
 
先ず、中庭において追悼セレモニーが行われ、
参加者が献花、お焼香を行いました。
 

続いて施設内ホールにて追悼集会が行われました。
 

ロサンゼルスの日本人学校の生徒約40名が
「花は咲く」を、日本語と英語の2ヶ国語で合唱しました。

そのほか、
元アメリカ運輸長官 Norman Yoshio Mineta さんの基調講演、
大船渡の消防署の方や
当時、日本に救援に来て下さったロサンゼルスの警察の方も加わり、
パネルディスカッションが行われました。
興味深いお話を聞くことができ、
災害に備える気持を新たにしました。

ロサンゼルスのある西海岸も、
そろそろ大きな地震が来るのではないか、と言われています。
日ごろから、物質的、心理的備えが本当に重要だと感じました。




2016年2月16日火曜日

コンサート作り ~プログラム編~

今回はプログラムについてのお話です。
 
この「みんなのクラシックコンサート」は2011年1月に始まり、
ほぼ1年に1回のペースで続けてきました。
 
毎回のコンサートのテーマに沿ったゲストもお招きしながら、
 
『本格的クラシック!でも子どもも一緒日楽しめるコンサート』
 
 というコンセプトの元、プログラムを作っています。

私たちは「クラシック音楽」と一言でいってしまいますが、
その種類は様々で、古くは教会音楽から、
新しいものでは、なんだかよくわからない難解な音楽?まで・・・
もはやクラシックという枠が良く分からなくなってしまいます。

そんな ”クラシック” コンサートの
プログラム作成にあたって一番気をつけていること。
それは
『独り(3人?)よがりにならない』こと。
演奏家は専門的に勉強してきた人たちなので
演奏したい曲、好きな曲、いろいろあります。
でも、このコンサートはそれを発表する場ではありません。

クラシック音楽をより身近に感じてほしい
親しみを持って、日常生活でも時々触れてほしい

そういう視点で選曲しています。
最初は歌とピアノで始めたコンサートですが
第2回からはバイオリンも加わり、
選曲の幅もぐ~んと広がりました。
オーケストラの曲も、編曲を加えながら演奏することができます。

例えば・・・
今回のテーマは「クリスマス」
クリスマスにちなんだ曲を集めました。
クリスマスはご存知の通りイエスキリストが誕生した日。
それはそれはたくさんの教会音楽があります。
でも、私たちには馴染みのない曲ばかり・・・
ということで、クリスマスの定番「くるみ割り人形」組曲を選曲。
もともとはバレエ音楽で、オーケストラで演奏される大曲ですから、
ピアノ独奏用に編曲された数々の作品の中から、
ピアノ曲としても充分通用する編曲を選び、
何曲かはバイオリンとの共演にしました。
この大曲を中心に、
クリスマスツリーのオーナメントのように
様々な色や形、景色を散りばめてプログラムを構成しました。

プログラムの中間には、「ブレイクタイム」を設けています。
これは、主に子どもたちのための時間です。
小さい子どもは集中力が長時間持続しないもの。
ですから、ちょっと一息ついて、
体を動かしたり、声を出したり。
そんな時間を過ごしてもらいます。
今回はクリスマスの楽しい歌を数曲歌いました。
(演奏家にとってもホッと一息、楽しい時間です♪)

このようにして、大体の曲順を決定した後、
ナビゲーター役のなみちゃんと斎藤さんの動きを踏まえ、
微調整を加え、最終決定となります。

みなさんが一緒に、コンサートを楽しんでくださるととっても嬉しいです!

 

募金報告

2016年が明け、2月も早半ば・・・
本当に時が経つのは早いです。
インフルエンザが流行しているようですね。
中学受験、高校受験、大学受験
受験生を抱えているご家庭は健康管理にピリピリしていることと思います。
早くみなさんに暖かい春が訪れますように・・・
 
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第5回みんなのクラシックコンサートにおきましては、
たくさんの方々から募金をお預かりしました。
ありがとうございました。
 
        当日の募金  20,000円
後日お預かりした募金額  10,000円
 
それぞれ、いわき市より受領書が届きました。
 
 
ここに、募金完了のご報告をいたします。
 
毎回、皆さまの温かいお気持ちに心より感謝申し上げます。
 
私たちは今後も引き続き
東日本大震災被災者の方への募金活動を
続けて参ります。
 
 


2016年1月29日金曜日

コンサート作り ~舞台編~

初回のコンサートから、手探りで作ってきました。

今回は実際の舞台づくりについて・・・
舞台の構成を作り上げるためにはいくつかの手順があります。
1.プログラムに沿って、流れを作る
2.大体の流れが決まったら、解説等の台詞を入れ込む
3.台詞に合わせて振付を考える
4.曲と台詞で全体のリハーサル
5.照明や立ち位置、出入りの形態を決める
その時々で、準備の内容は多少異なりますが、
大体この手順で進めています。
まず基本となるのは、何といってもプログラム
プログラムが大体固まったら、そこから舞台づくりのスタートです。
各回のテーマに沿ってストーリーを作っていきます。
この作業は主に主要なスタッフが請負い、
言い回しなどのチェックを、演奏者とその道のプロの方にお願いします。
言葉が大体固まったら、我々のナビゲーター”なみちゃん”が、
自分の台詞に合わせて振付をしてひとまず完成。
本番約1週間前に行われるリハーサルで、
MC&歌の斎藤さんと共に、細かい修正を加えます。
そして当日、本番前のゲネプロの時に、
照明や背景、立ち位置等の決定をして、最終仕上げ。
 
そしてお客様をお迎えします。
この「みんなのクラシックコンサート」を始めるにあたっては
演奏者たちが過去に経験したコンサートを参考にし、
子ども向けに設定されたコンサートや、舞台に工夫がされたコンサートなど
色々なイベントを見に行った時には、その情報を共有しました。
その中から、自分たちも形を変えれば取り入れることができそうなことは、
積極的に取り入れて行こう、という姿勢で始めました。
スタッフや知人友人の意見、アドバイスも大きな力となっています。
2011年から今まで5回
回を重ねていくごとに、我々のスタイルが出来てきた気がします。
「みんなのクラシックコンサート」
だからこそできる空間を、大切にしていきたいと思います。

2016年1月12日火曜日

コンサート作り ~マナー編~

ご存知のとおり・・・
私たちは鎌倉楽堂はプロの集団ではありません。
出会いは我が子の通っていた幼稚園。
みんなお母さんたちです。
(演奏者はもちろんプロですし、スタッフの中には別の世界のプロの方も・・・)
 
ですから、1年かけて家事の合間に(笑)少しずつ準備を進めます。
第1回から来て下さっている方は分かると思いますが、
動かなかった『なみちゃん』が動くようになったり、
スタッフの動きが年々スムーズになったり・・・
毎回、みなさまからいただくアンケートの回答や、
知り合いからのアドバイス等々は、
厳しいお言葉も含め、私たちにとって大切なお声として受け止めています。
 
その中で、毎回スタッフの間で議論となるのが、
『こども、特に赤ちゃんの泣き声や叫び声について』
 
私たちは
乳児、未就学児もご両親と一緒に生の音楽に触れてほしい。
をこのコンサートの基本に置き、
プログラムの作り方等に心を配っています。
だからといって「こどもむけ」にはしたくない。
ですから、選曲はいつも演奏者が苦労するところです。
 
クラシック音楽の好きな大人の方が一人で来ても聴ける
ピアノやバイオリンを習っているお子さんが聴いても楽しい
クラシック音楽に馴染みの無い方が聴いても分かりやすい
 
そんなことを頭に置きながら、
選曲、プログラム作成しています。
 
おかげさまで、
『本格的な選曲だけど分かりやすくて、子供も楽しめた』
という内容のご感想を多数いただけるようになりました。
 
しかしやはり、
『あかちゃんの叫び声がうるさくて集中できなかった』
『乳児を入れないでほしい』
というお声が多いのも事実
 
演奏の途中で赤ちゃんの”ギャー”という声は、
確かに耳障りなものです。
コソコソ話す声、飴の包みを開ける音などと同じように雑音です。
でも、それ自体は仕方ないことだと思うのです。
口を塞いでやめさせるわけにはいきません。
 
ですから、赤ちゃんをお連れの方には、もしご自分の子が泣いてしまったら、
周りの方のご迷惑にならないように、
そっと近くの扉から出られるようなお席を優先してご案内しています。
でも・・・
 
そのお席は決して
『泣いていても騒いでいても座っていていい席』
ではありません。
 
このようにたくさんの方が集まる音楽のコンサートは
「 静 か に 聴 く 」 のが基本のマナー。
 
大人も子供もあかちゃんも一緒に楽しめるコンサート
だから
 
みんなのクラシックコンサート
 


あけましておめでとうございます

2016年
明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます
 
* * * * * * * * *
 
去る2015年12月25日(金)
おかげさまで無事に
第5回みんなのクラシックコンサート
終了いたしました。
平日にも関わらず、たくさんのお客様にお越しいただき、
出演者、スタッフ一同、心より感謝申し上げます。